おどろき☆大変身!シーオーツーのひみつ
実験ショー&ブース紹介
この実験のテーマは「シーオーツー」―二酸化炭素のことです。
実はこれ、みなさんがよく飲む『あるもの』に入っています。
今回は、この見えない気体「シーオーツー」を使った実験をします。
見えないと思って、あきらめないで。
実験をしっかり観察すれば、「シーオーツー」が見えてくるかも!?
- 見えない気体で大実験!
「シーオーツー」をバケツに集めます。
あれれ?見えません。
でも、火のついたろうそくに注ぐと・・・。 - 「シーオーツー」を見てみよう。
そのままでは、見えない「シーオーツー」。
ちょっとだけでも、見てみたくなりませんか。
ヒントはものすごーく冷やすこと。
そうすると、アイスを買った時についてくるアレに大変身するんです。 - 「シーオーツー」を作ってみよう。
「シーオーツー」のこと、ちょっとずつ分かってきました。
いつでも実験できるように、シーオーツーの作り方も実験しちゃいましょう。
お風呂に入る時に入れるアレに水を注ぎます。すると、化学反応で「シーオーツー」が大発生です。
「シーオーツー」見えないけど、感じられましたか?
今日は家でも見たことのあるようなものをたくさん使って実験しました。そう、お家でも「シーオーツー」の実験はすることができます。アイスを買ってきた時、お風呂に入っている時…、いっぱい科学を楽しむ時間は転がっているんですね。ぜひ、お家でも「シーオーツー」のひみつにせまってみてください。
ただ、実験する時は、大人の方とよく相談しながら、一緒に実験するようにしてくださいね。
実験ショー&ブースのポイント
大人も科学を楽しんじゃおう!
今回のテーマは「CO2」二酸化炭素です。大人の方もビールを飲むときなど、実は目にする機会の多い気体の一つなのではないでしょうか。ショーの中でご紹介しますが、ビールにも二酸化炭素が溶けています。
この実験ショーでは、二酸化炭素が空気より重いことや、空気よりも重い為に燃えるのに必要な酸素を押しのけることで火を消すことができるといった二酸化炭素の特徴を使った実験をします。また、見えない二酸化炭素の気体を冷やすと固体(ドライアイス)に変わり、逆に温めるとまた見えない気体に戻るようになることを観察します。学生の時に理科の実験で習ったかもしれない懐かしい実験がいろいろと出てきます。ぜひ、どんな結果になるか想像しながら、実験ショーを一緒に楽しみましょう。
私たちのサイエンスショーはお客さんが主役。みなさんが、現象から「ああかな?」「こうかな?」「もしかしたら、次こうなるかも??」と予想して、実験を見ていただくように心がけています。答えを予想して当たっていたら、とても嬉しいし誇らしいですよね。逆に間違っていたら、恥ずかしい?いえいえ、そんなことはありません。思考して、結論を導くこと自体が素晴らしいことではありませんか。
科学を楽しむ、思考することを楽しむことは、子どもたちだけの特権ではありません。大人の方も、いえ、大人の方こそ今までの経験を全部丸ごと総動員して、科学する楽しさを味わってください。
二酸化炭素はショーで紹介するように、私たちにとても身近な気体、化学物質の一つです。お酒の席でビールを注ぐ時、アイスについてきたドライアイスの片づけをしている時、お風呂に入っている時、ちょっとしたときに、二酸化炭素のふしぎな現象に出会う機会があると思います。是非、そんなときにこのショーのことをちょっと思い出して、「なんでこんな風になっているんだっけ?」「ちょっと台所で、お風呂場で、実験してみようかな?」「いやいや、お風呂場のような狭いところで二酸化炭素の実験は危ないかな?」などと思考してもらって、お家で子どもたちと一緒に続きの実験をしていただけたら、今回の実験ショーは大成功だと思っています。
プロフィール
氏名:木村 友美(きむら ともみ)
所属:大阪市立科学館
科学デモンストレーター(ボランティア)。大阪市立科学館が実施している科学デモンストレーター研修講座を修了し、現在、土日を中心に科学館で実験ショーを演示している。
実験ショーをしてみようと思ったきっかけは、本業(薬剤師の業務)に生かせるのではないかと思ったから。目の前で起こっている現象をよく見ていただき、お客さんと「なぜ、そうなるのか?」を一緒に楽しく考えるショーを目指している。そして、そのノウハウを使って、本業とコラボした活動ができる日を夢見て、日々奮闘中。