「科学の鉄人」とは
「科学の鉄人」のこれから
夏の風物詩または夏の季語とも呼べる「科学の祭典」が理科教育・科学教育関係者にとっての「夏の陣」ならば、この「科学の鉄人」は「冬の陣」として成長してほしいと願っています。前者は広く科学の大衆性を目指すステージであり、後者は科学の前衛性を追求する道場であるといえるでしょう。両者がさらに発展し融合しあうことで、文化としての科学が日本にも根づいていくと考えています。
ノーベル物理学賞を1965 年に受賞した朝永振一郎博士は、子どもたちに向かって次のようなメッセージを残しています。
「ふしぎだと思うこと、これが科学の芽です。よく観察してたしかめそして考えること、これが科学の茎です。そうして最後になぞがとける、これが科学の花です。」
(京都市青少年科学センターに残した色紙より)
この言葉に、さらに次の言葉をつけ加えて、この稿を終えることにします。
「そうしてまわりの人々が幸せで豊かな気持ちになる、これが科学の果実です。」
- 「科学の鉄人」とは
- 「科学の鉄人」はどのようにして始まったのか
- 「科学の鉄人」のこれから