科学の鉄人2006は終了いたしました。

2006年科学の鉄人は
 境 智洋さん「石っておもしろい」
に決定しました。
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「水が教える大気圧」

益田 孝彦
(三浦市教育委員会 学校教育課)
益田 孝彦

 皆さんは海の底では物を押しつぶそうというすごい力がはたらいているのを知っていますか?実物をお見せしますが、カップ麺の容器も海の底ではこんな感じで小さくつぶれてしまいます。海の底はすごいなあと思った人、実はあなたもすごい力のはたらいた海の底で生活しているのです。エッ何言っているのと思うかもしれませんが、間違いなくわたしたちはものすごい力のはたらいた空気の海の底で生活しているのです。さて皆さん空気には重さがあるでしょうか、ないでしょうか。今日の私の実験を見れば、そのことがわかってくれるはずです。そして、空気の海の底では、すごい空気の力があることを分かってくれるんじゃないかなと期待しています。ここではどんな実験をお見せするかメニューを中心に紹介しましょう。

1.逆さコップ

㈰逆さコップ ㈪逆さコップつり上げ ㈫逆さザルコップ

ここは、今日のショーの始まりだからみんなで楽しく見てください。知っているようで分かってなかったことも、見れば分かります。かなり、空気の力はありそうだと分かってくれるはずです。

2.圧縮空気の重さ

㈰フィズキッパーで空気を入れると重さがあるかないかが分かります。 
㈪天秤を入れて空気を抜くと・・・・

ここで、空気に重さがあるかないかはっきり分かってください。なぜ、空気の重さに気がつかないか、「浮力」というお話も少しします。

3.空き缶つぶし?

㈰コーヒーの缶で挑戦 ㈪アルミ缶で挑戦

缶を熱すると、水が沸騰してさかんに湯気が出てきます。中にいた空気は水蒸気に追い出されてしまいます。その缶を急に冷やすと缶の中は・・・・

4.減圧沸騰 

お水は普通100度で沸騰しますよね。それがなぜだか考えたことありますか?お水の立場になるとおもしろいことが分かります。空気が関係していたのです。

5.ゴムシート吸盤

ふだんは気がつかない空気の力を吸盤で確認しましょう。どうやら空気の力による大気圧の存在は間違いないようです。

6.益田スペシャル 「沈め、浮け!」

㈰沈め! ㈪浮け!!

実験も最後に近づいてきました。科学に興味のある皆さんなら「浮沈子」って知っていますよね。ここでお見せするのは、私が世界で初めてあみだした「声の命令で浮沈子を沈める」という大技(というか珍プレー?)です。まさに益田スペシャル。大いに笑って楽しんでください。

7.ボーリングの球の浮上

空気の力は上からも下からも左右からも働いています。ちょっと工夫すれば、下からの空気の力が頑張ってボーリングの球が浮いたりするかも・・・・結果はどうなるか、目が離せないお別れの実験です。


プロフィール

益田 孝彦 (ますだ たかひこ)

 第2期サイエンスレンジャーに選ばれて以来約10年間サイエンスレンジャーを務める。現在は、神奈川県の三浦市教育委員会で指導主事を務めながら、休日に日本各地や中国北京でショーを実施。本年度は「指導者のための科学の祭典」演示講師や、愛地球博にてショーを披露する。指導した生徒の自由研究が第45回日本学生科学賞にて内閣総理大臣賞はじめ、数々の賞を受賞する。自らも第53回読売教育賞理科教育部門にて最優秀賞を受賞する。

 お問い合わせ:office06@sci−fest.org
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