科学の鉄人2006は終了いたしました。

2006年科学の鉄人は
 境 智洋さん「石っておもしろい」
に決定しました。
>前の実験ショー「石っておもしろい」の詳細を見る
>次の実験ショー「ザ☆シャボン玉」の詳細を見る

「泡と血と箱」
“Bubbles, Blood, and a Box”
(シード:2日目のみの実演です)

Ilan Chabay
(The New Curiosity Shop, Inc. (USA))
Ilan Chabay

泡と血と箱
 透明な箱の真ん中で、泡を浮かせることができるかな? 泡を凍らせることは、どうかな?箱の中で泡の形や色が変わるのはなぜかな?こういう実験から、私たちの体の中の血についてや私たちが吸い込む空気についてどんなことが分かるでしょう?

 私の実験に参加して、ドライアイスと石けんの泡を使うと透明な箱がどんなに不思議で美しい光景をみせるか見てください。単純な実験を通して化学、生物学、物理学について探って行きます。どのようにして私たちは血の中に空気を運んで行くのか、なぜ箱の中で泡が浮き、凍り、色と形を変え、他の泡とくっついたり逆にはじき合ったりするのでしょうか? 疑問に答えるために実験を行い、答えだけでなく、新たな疑問をいくつも見つけて行きましょう。


プロフィール

Ilan Chabay (イアン・チャバイ)

 イアン・チャバイ博士はThe New Curiosity ShopRの創立者であり、現社長でもある。博士は科学交流と一般大衆の科学に対する理解を向上し、現代社会における科学及び技術問題への一般大衆の参加を拡大することを提唱してきた。

 博士は世界各地の企業、博物館、メディア企業、デザイン事務所、学校、国家機関の顧問やアドバイザーとなっている。博士はNASAのLeadership and Planning Groupのメンバーであり、近年革新的なWebベースのNASA科学教育フレームワークの開発にあたったチームのリーダーを努めた。

 博士は世界各地の数多くの企業、大学、学校、博物館が開催した講演会で基調演説を行ったり招かれて招待講演を行っている。博士は講演やワークショップを行ったり、大学や水族館、科学センターの同僚と科学教育に関して意見を交換するためにたびたび日本を訪れている。

 博士は2006年6月からスェーデンのGoteborg大学とChalmers University of Technology in Goteborgの最初のエナ・ビクタ両ハッセルブラド夫妻記念教授となる。ハッセルブラド教授として、博士は子どもや大人が学校外でどのように科学について学んでいるのかを調査するプログラムを率いることになる。

 チャバイ博士はその業績の創造性、娯楽性、芸術性と科学的な誠実性および科学教育に関する長年に渡る貢献が評価されて、米国科学振興協会 (AAAS)によって授与された最初の「子ども及び青年への科学教育への貢献に対するアラン・B・レビトン賞」を受賞した。

 The New Curiosity ShopRはワークショップとして始まり、現在はコンサルティング業務を行っている(お店ではないので注意)。創立は1983年である。ワークショップ業務はチャバイ博士がコンサルティング業務に専念できるように、2001年に終了した。2001年まで行われたワークショップでは、チャバイ博士とスタッフが16ヶ国の230以上の機関のために先進的な教育プログラムや体験型科学展示を開発してきた。チャバイ博士は科学をベースにしたゲームやおもちゃの特許3件を有しており、現在審理中のものもいくつかある。

 チャバイ博士はデザイナーや建築士と共に郊外のサイエンス・アウトリーチセンターとその教育プログラムを開発し、また、何百ものインタラクティブ型の科学展示を開発してきた。博士の作品は科学館や、子ども博物館、小売業、企業のビジターセンターなどで、何百万もの子どもや大人の科学教育体験を向上するのに貢献している。チャバイ博士は実際の現象、物理モデル、電気シミュレーションを使った評判の高い体験型展示をいくつも開発している。これらにはRibosome RestaurantTM, Magnetic PolePatternsTM, Flow TunnelTMやGiant Magnetic Disk DriveTM(世界最遅、最低密度の電磁記録ディスク装置)などが含まれる。

 1996年よりチャバイ博士は既に存在する商業施設や企業の宣伝予算を活用して子どもが地元で科学教育に触れる機会を増やす「ゲリラサイエンス」という活動を行った。この活動で消費者を楽しませるためのゲーム的な製品としてまとめられた体験型科学展示がスーパー、ファーストフード店、豪華客船等の企業に販売された。

 チャバイ博士は、小学校、中学校、高校、大学のそれぞれで科学を教えたことがあり、教師や親が子どもが積極的に科学教育に参加するようにさせるようにできるようにするためのワークショップを行い、またコロラドで先進的な科学教育センターを共同設立した。

 チャバイ博士はマサチューセッツ州ウースターのクラーク大学で化学専攻でB.A.(人文学士)の学位を得た。博士はシカゴ大学の化学部で化学物理の博士号を得た。続いて博士はイリノイ大学のポスドク課程でNational Institutes of Health Fellowshipを得た。その後、博士は標準・技術院 (NIST)で主席調査科学者及びプロジェクトリーダーを8年間努めた。博士は主要な科学論誌にいくつもの論文を掲載している。

 博士は創立者のフランク・オッペンハイマー博士に請われてサンフランシスコのエクスプロラリアトリアムの副所長となるため、1982年にNISTを離れた。エクスプロラリアトリアムを離れ、The New Curiosity Shopを1983年に設立してから、1983年から1988年にかけてスタンフォード大学でConsulting Professorを務めた。

 チャバイ博士は現在英国ブリストルの応用サイエンス学部で客員教授を務めており、定期的に修士課程の科学交流コースを教える学際チームに参加している。チャバイ博士はカルフォルニア州ベルモントのノートルダム大学(1989)、コロンビアBogotaのUniversidad Nacional(1985)、日本の岡崎の分子科学研究所(1981)で客員教授を務めたことがある。

 お問い合わせ:office06@sci−fest.org
copyright(C) 2006 「科学教育フォーラム2006」実行委員会

子どもゆめ基金(独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センター)助成活動